1963-01-01から1年間の記事一覧

三月

▽わが愛犬は声楽家である。ハイそれまでよを歌うわけでもなく、うすい将棋にかけた生命を歌うわけでもない。そんな器用は私と同じように不可能である。犬はその飼い主の恩を忘れぬと一しよに、飼い主の性格にだんだん似通つてウマが合うようになる。 ▽音痴ら…

三月

掲出句なし

二四二号

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 不風流志道軒伝 中村幸彦 【舌耕文芸史資料断片 四】 関所のばば補訂 花咲一男 柳多留初篇輪講(五) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 合評「道」 実茶・典夫・水鏡・貞夫 古川柳信濃めぐり(三) 石曽根民郎 【四月の…

二月

▽わが愛犬は女性である。私がフエミストであるから特に貰つて来たわけではない。女性は可愛いよ、そういつてほんとに可愛い盛りの、ころころしたなまあたたかい軽い目方が私の掌に乗つたのである。 ▽それから何年たつたろう。貰われてまもなく経産婦になり、…

二月

弱気われを語りちらつく雪が支え 正直に生くわびしさものぞきに来る 愚かしく昼の酔いあり歩かされ 人の子の嫁くにまかせてとじこもり 犬尾を振るほどの哀しみよ撫ぜてやる いらだちの自分を叱り過ぎて酒 墓の片隅に残る風置いてきた さし向かいとも見られこ…

二四一号

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 柳多留初篇輪講(四) 柳誌月評 橘祐 【全国柳誌一覧 五ノ二】 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 川柳松坂屋 花咲一男 【川柳江戸名物志―3】 合評「道」 実茶・典夫・水鏡・貞夫 古川柳信濃めぐり(二) 石曽根民郎 【…

一月

▽「柳多留初篇輪講」が本誌に発表されるに及んで、反響が大きいことを知つた。学問の対象としても、また読みに堪え得る力を持つた古川柳という古典が広く重じられ、これに愛着を感じている人たちの多いことがじかにわかつた。 ▽それだけに現代川柳の評価の高…

一月

川柳家救いのなかで言いつのり とまどいの向うで枯野ひきしまる もののかずにならで美しや過ぎゆく日 子の齢のあきらかにわれに映りくる 悔いの底の眠りに就くまた寝覚め欲し いそいそと相手の夢もめくつてやる 見付けた言葉に縋つて雲の流れや 男のさがにし…

二四〇号

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 柳誌月評 橘祐 【全国柳誌一覧(五)ノ一 柳多留初篇輪講(三) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 古川柳信濃めぐり(一) 石曽根民郎 【二月の巻 一日一話風に 】 合評「道」 実茶・典夫・水鏡・貞夫 信濃者物語 所典夫…