1999-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

郊外地といっても、まるっきりハイヤーが通らない訳ではない。朝など出勤時間にはひっきりなしに忙しそうに通るから、学校へ行く児童たちが注意深く見守って、道を譲る姿がいとしいくらいだ。 ポストは近くにあり、時間を見計らってキチンと集めに来るから覚…

九月

如才なくのどを鳴らして好々爺 ゆゆしくも用意たちまち死を想う 昔噺老いは来ないとさし向い ひとりごと夜中のわれを拾い出す 道しるべ年寄りの知恵磨くべく あしからず自分を拾い出す時間 百名山さらに深くて眠り欲し 薬忘れず咲き出す花と噴く山と どうぞ…

六七八号(平成十一年9月号)

題字 斎藤昌三 カット 丸山太郎 表紙 篠原春雨 色紙 雑詠「大空」 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 飯島花月の狂歌(一) 浅岡修一 川柳評明和八年万句合輪講(百二)【百一】 誹風柳多留十三篇略解(二十二) 課題「水」 丸山山彦 選 「車」…