1984-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽発売にあたって、早朝から並んでまで執着はしないが、記念切手はその日、自由な時間に行って、求められたら求めてくる。写楽のときもそうだった。大谷鬼次の奴江戸兵衛の対の、四代目岩井半四郎の乳人重の井の版画は、昭和の初め、学友から夜店で買ったとい…

六月

マジックのほんとの札の息使い 探る手の愛にまだある冬景色 気づまりの仮設のうえにあぐらせよ ふがいなく宥す身のほど思い知り よんどころなく去る影のまっとうさ 見せかけの嚢のなかのいがみ合い 頭でっかちの図式の下の子羊よ でかい紙幣の貌で手形調子づ…

四九五号(昭和五十九年6月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎信濃雑俳書解題(十九) 矢羽勝幸 (1) はいかいひな言葉(四) 輪講落ち穂拾い(五) 鈴木倉之助 (8) 課題「開く」 関静流選 (10) 「安心」 田多井公平選 (11) 信濃の狂歌(一) 浅岡修一 (…