1984-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

▽あちらの広場、こちらの空気で盆踊りが行われる。村は勿論のこと、町でも、市でも主催になって拡声器で賑やかだ。お城盆踊り大会のポスターが各戸に回り、八月十二日から十七日の午後七時三十分―九時三十分大勢集まり、浴衣掛けや登山者の飛び入りもあって…

八月

生きたがる凡夫の覚えまた濃くす 汗すれば凡夫匹夫の滴りよ 急ぐにあらねど処するにも疎や 快老に出合いがしらの蝸牛 山頂のカラフル神秘苦笑う 孕んでる中流一億の声のうねり いくさの熱い記憶から呼び出され 黙祷の熱砂みるみるいきどおり 殊更の呻き鞭打…

四九七号(昭和五十九年8月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎江戸川柳研究小史(一〇) 阿達義雄 (1) ―育英版「川柳吉原志」をめぐって― 信濃の狂歌(三) 浅岡修一 (5) 依田亭川常(その2) 川柳・終戦直後 小島貞二 (12) 課題「技」 久保田素房選 (14…