1999-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

誰でもひとつずつ年を取る癖に自分だけとった強さを見せてひと笑いする。年甲斐もなくということを心得て、きちんと礼儀よく座っているところを見ると、満更でもなさそうだとひやかし気味。 一方で、年はとりたくないものと言うが、年寄りの言うことは聞くも…

三月

晩酌に柿と蜜柑で嬉しくなる 元遊郭女局長産毛少し 勇ましく不況の二字のたなびくか ぎつしりと詰まる寝言のひと腐れ やつたことなくパチンコの欠伸する きらめくものの尚おびえる髭 いい返事とりやすく夕焼け色濃し 缶詰の甘露テントまだちらほら 冬の山夏…

六七二号(平成十一年3月号)

題字 斎藤昌三 カット 丸山太郎 表紙 小林不浪人 色紙 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 白木ホール「狂言の会」の思い出 武藤禎夫 川柳評明和八年万句合輪講(九十五) 誹風柳多留十三篇略解(十六) 課題「相手」 寺沢なおみ選 …