1977-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

△雑誌で連載していたのが、このほど単行本になったことを知って富岡多恵子「当世凡人伝」を注文したが、すぐにはなく、一ヶ月経ってから手に入った。そこらに暮らしているような人物が次ぎ次ぎに登場して来る。どれも隙だらけで、キチンと襟を正した、しかつ…

八月

もみ手してかかる暮らしを思いやり いささかの酔いにまぎれて許す気の 然るべく老いの自由につかまって まっくらな世と決めかねて顔を洗う 子と孫を前にあやまるうろ覚え もろく潰えしと気付く何か数え とどめなく過去となるいまその衒い 身代りのすたすた影…

四一三号(昭和五十二年8月号)

題字 斎藤昌三 表紙 いしぞねまさかつ カット 丸山太郎信濃雑俳書解題 矢羽勝幸 (1) 雑詠 大空 石曽根民郎選 (7) 紅花雑考 吉田笙人 (12) コガキ(信濃柿)のこと 胡桃沢友男 (14) 柳多留三篇輪講(十六) (17)