1971-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

▽自分の齢ぐらいのとき、父はどんなことを考え、どんな仕事をしていたかと、どうも此頃気になって仕方がない。八十余歳をながらえた父だったが、いまの齢からいえばこのうえ二十年頑張らなければならない。進取に富んだ積極性がときどき私の脳裏にちらつくほ…

三月

かたい蒲団に落ち込めず明日へ行くか 妻のヌードにおちぶれた思い過ぐ 夢があったとしても動かない構図 眼鏡拭く寝床まっすぐな道だ 酔いのかなしみをとらえひとりたり デモの声を街に許してわが暮らし 革新の魅力ではない届かぬ手 涙目の犬に抜かれて茜空 …

三三六号(昭和四十六年3月号)

題字・斎藤昌三 前衛ということ【映画「サテリコン」を観て】 東野大八 時代潮流と現代川柳 河野春三 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(三) 句会報