1996-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

ときどきバスに乗るときがあって、席が空いていると具合がよいが、どうも立っている人を見かけると、こちらも同じように立っていなければならない。 あらかじめ身障者とか老人とかに許用される席があるのだが、それもご本人がその席の使用範囲を知らずに腰掛…

五月

傷つけばひとり寝床に甘えてくいく曲がりこらえ性なくただ堕ちるそれとなく遅れをとって回り舞台幌馬車は人を拾いつ星ちりばめ自らを打てば響きの閨深くあげつらうひとりぼっちのまだ覚めずこらしめのこそぐり何か虫がある遠去かる風景仲よしだったのに癒す…

六三八号(平成八年5月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票・カット 丸山太郎 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 川柳評明和八年万句合輪講(六十一) 十二篇はいふうやなぎ【き】たる略註(十一) わたしのシベリヤ【ア】ものがたり(三) 浜【濱】本千寿 【民俗雑記】八十八夜のこ…