1981-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▽選をしている地方新聞柳壇で 吾輩は千円である拾うなよ 武田 渓泉 を採り上げた。 ▽間もなくよみうり時事川柳に わが輩は千円ほどかと苦沙弥をし 関根 朝敏 を見つける。 ▽漱石が大学で講義をしていた頃、或る日、片腕を懐手してノートをとっている学生を見…

七月

碁敵の合羽風情のおなぐさみ 吊り下がる紐病み呆けし目を攫う そのうえの狂気の沙汰のくびれ乳 消え残る蛍火だけに克てない喪 みみっちい堅気に懲りた上り口 寄せつけぬ嫌味たっぷり雷鳴す 可笑しくて駄洒落もふまず締めくくり ダメ押しを逸らす藪蚊が飛んで…

四六〇号(昭和五十六年7月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎切支丹・絵踏 多田光 雑俳雑記(四五〇号)訂誤 鈴木勝忠 川柳越後志(二十九) 西原亮 三、中越篇【三島郡出雲崎町】 紅燈び出雲崎 川柳人過去帳(四) 奥津啓一朗 奇縁を大切に 丸山太郎【画も】 …