1957-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▽九州豆本、えぞ豆本とか岩佐東一郎さんの風流豆本など、ごくひつそりと愛書家のなかでもてはやされてゐる。どれも限定版で番号入りである。詩集があるかと思へば奇術の話あり、染紙の和綴、瀟洒なフランス綴、いろ〱意匠を凝らして御目見得する。たのしみで…

七月

身こそあれ静かな月をひとつ置く いそがば廻れ気弱さが笛を吹き よよと泣くふるき芸術流れたり 誰もあるいのちしのばゆ寝にまぎれ 老へざる葦を並ばせ風も過ぐ 山々の黙せるなかの声が来て 俗臭をけなし得ず酔ふたしかさや 星屑のきらめきに似ず人よごれ 夜…

一八二号

表紙 海 丸山太郎 口絵 木口木版二題 武藤完一柳誌月評 源一白 柳多留十篇に於ける七五五調と八四五調 各地だより 東北=田畑伯史【ネムリナガシ】 東京=伊古田伊太古【牧四方さん】 四国=白禿道人【浮世模様】 浪曲むかしむかし 春日清鶴・正岡容 小咄信…