1962-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

▽水を撒いていると、ひよつとした拍子に、通り掛りの武士に粗相をする。「無礼者め」といつて、矢庭に刀の柄に手をかける。あわやと思うとき、奇特な人があらわれて、傍若無人の武士をやツとばかり取つて投げ、みせしめのために急所を突くと、へな〱と崩れゆ…

八月

知りすぎた昔で牛鍋が煮える 肩がないほどに酒仙詩をそらんじ 胃袋をなだめ小さな闘いよ 巧まざる抱負のなかで国をさがす 想いをこめし野糞たり月は遠きや ぬけぬけと人生語録いま並べ 善戦に素知らぬ昼の月がある 秋を置く罪よりのがれんとする身に いじら…

二三六号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 風土について 鳥羽とほる 【〈伝統派俳人の立場から〉】 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 花柳明暗7 奥津啓一朗 句会報