1960-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽通巻二〇〇号に達した本誌はその記念号を計画してはという同人間の意見があつたが、兎角遅刊勝ち、季節的なズレで変調子を来たしているので、儀礼的な文句を入れた記念号の体裁ではうんざりするから、二〇〇号もいつもの通り見過ごそうではないかということ…

四月

もろく美しと触れ得ぬものの前に立ち わが齢をかぞえいて山いかめしき 雨しずかに時流すすべ覚えてか 共に生きるこの溝を埋め並び給え 中年に救いの言葉散らかるよ 山ぐにに山あるたしかさと生きる 腹を減らすかたくなにこのわざに組し 黒髪は濃く遠き倖せあ…

二一一号(昭和三十五年四月号)

表紙 佐賀関灯台(豊後水道) 武藤完一 川柳における民話 浜田義一郎 課題「燃える」 神谷正司 選 山室甚句 向山雅重 前田雀郎最後の自選三十五句 阿部佐保蘭 雑詠 大空 石曽根民郎 選 合評「道」 雅登・汗青・正光 山彦集 同人吟 二人句評 高司・みのる 句…