1975-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

△遠いところは至極このままで見られるので便宜だが、新聞や雑誌など近くで見るものに不便を感じて何年か経った。眼鏡を耳にかけたまま、額の方へずり上げて引き寄せる。老眼鏡をかけないで、こうした工夫でまだ見えるのが嬉しい。おでこに眼鏡の跡がつく。 △…

四月

よだれかけ遍路の連れをあきらめる 何処からも掛け取りは来ずよだれかけ よだれかけ銭が物言うそれも小さし 何となく縁は異なものよだれかけ よだれかけ朱さ執念まだ消えで なにも今更よだれかけあがらわず よだれかけ足下すずめに気を置いて 言い切ったかお…

三八五号(昭和五十年4月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねまさかつ 諤庵柳話(二十三) 田畑伯史 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(四十六) 【句会報】