1972-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月

◇十月二十九日、須坂小唄で知られた須坂駅で降りて、さて塩野公民館へはどのバスに乗るのだろうと見廻した。オヤ深沢英俊君がいるな、これだなと思った。そんなに乗客はないままに走り出した。 ◇須坂の街並を通りぬけて、山のなかに入ってゆくバスが喘いでい…

十一月

何故か齢を考える枕洗って 人形の目が生きてにごれるわれに触れ 届かぬ夢でよし山は雪ひろがらせ もろい野望の底に息付く髭不精 黙って坐って見ておちつくものならば あやかってゆく卑屈それをのぞかせ ついてくる人の歩みに応えねば 笑いのかげにいでたちが…

三五六号

題字・斎藤昌三 「柳多留初篇輪講」続貂 長谷川強 恍惚の伝統への一発 東野大八 【―「番傘」の八月巻頭句の愕きー】 柳多留二篇輪講(二〇) 句会報