1996-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

格別コレクトマニヤでないが若い時から何か蒐めたい好奇心があったせいか、はがきブックにこれはと思われるものを挿しておいた。昭和五年が始まりで御子柴修一の自分で彫った版画の年賀状である。中学校の同級生で昭和三年に卒業した仲の良い友人。在学中か…

九月

うち紅を刷けば虫たちうなずいて軸替えて父の遺品にあやかるかどこで揺れてか一筋の祈りとしさもあらばあれ一陣の風を布くかくれんぼ真に迫るは甘い金箸束に洗うとえにし顔を向く返すのは諌める言葉とんがって明日は明日役者揃いの夢紡ぐ鐘いくつ老いの道草…

六四二号(平成八年9月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票・カット 丸山太郎 雑俳秀吟抄 石川一郎 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 信濃の狂歌(一二一)【七、長野地方(一)】 浅岡修一 川柳評明和八年万句合輪講(六十五) 十二篇はいふうやなぎ【き】たる…