1976-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

△おやっと思った。こんな夜中に玄関から出てゆく人がいる。誰だろう、でも家の者だ、じきに戻るに違いない。家内が気がついて起きていった。パッと電灯がついてさがしているらしい。寝床に戻って来たので聞いたら、伜の嫁が産院に行ったという。二分ほどの先…

四月

四畳半むかし妓の膝愛らしく 戯作者の生き生きと駆る四畳半 擬古文にのがれしっぽり四畳半 わいせつの断四畳半めくられる 四畳半の脛に落下すいかめしく 四畳半いかがわしくもゆりおこし 売文の濡れは秘とする四畳半 公刊にうめきを聞かす四畳半 筺底に眠り…

三九七号(昭和五十一年4月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎三誌創刊と川柳年鑑一九七六年版 石原青竜刀 スミレ夜話 横内斎 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(五十八)