1999-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

私は一度も会ったことがないが東京の春陽堂書店は古くから古川柳に関する諸題の単行本を出版されているので、何のお近付けも通さず些々たる「川柳しなの」を送り続けている。 今度、大栗葉丹後著す「裏隠密」叢書長く続いているなか、松本のところが出て来た…

一月

表情のうえの鬘がものを言う 往来の少し手前の知恵くらべ ぶつかり合いしごく目出度い音を出す 耐用に克ちたがる目がものを言う 胃のもたれ尽きせぬ話くり返し 緩和またどこかで眠り薬買う 結論に駆けつけたがる小さい虫 気疲れの果ては櫓のふとそびえ ぎこ…

六七〇号(平成十一年1月号)

題字 斎藤昌三 カット 丸山太郎 表紙 高木角恋坊 色紙 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 おもしろい講義―落語で物理学を 武藤禎夫 大空雑感 吉野圭介 川柳評明和八年万句合輪講(九十三) 誹風柳多留十三篇略解(十四) 課題「渦巻」 吉江義雄選 「…