1994-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

足の小指に魚の目が出来て、歩行に難儀した。魚の目とはうまい表現で、たしかに腫れた真ん中に黒い斑点がこちらを見てる。医者に診て貰うほどでもないときめこんで、売薬で間に合わせた。 三日間毎に貼り続けてゆくうちだんだん皮が剥がれるようになりやっと…

六月

月光が洗う勝った手負けた足生きかたの違いどこから押してやろどっと仆れ稼ぎのうちの昼寝顔老人ホーム訪う安らぎと隔たりと現実を逃げ逆光すら遠くこんなにも静かな夜半にまた逢える断末魔階段の闇小刻みにぼけの座に就くべきもあれ道は道器用貧乏立ち直ら…

六一五号(平成六年6月号)

題字 斎藤昌三 表紙絵・カット 丸山太郎 池大雅の句 室山三柳 川柳評明和八年万句合【輪講】(三十八) 誹風柳樽拾壱編略註(十) 信濃の狂歌【六、更級・植科地方(16)】 浅岡修一 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 課題「佳人」 丸山山彦選 「潜む」…