1992-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

四季の子供をコマ絵にして、私製はがきに印刷してあるのをお便りにいただくが、佐藤米次郎さんらしく、津軽弁とでもいうのか、 夏になれば水コぬくまって どじょうッコだの ふなッコだの 湯コさ入ッたと 思うべな が添えられ、虫捕りの網袋を肩に、犬が戯れ…

六月

かばかりの先立つ思い鎮むとき人の遅れをさげすまず細い雨ほどほどに雌伏の翼洗うのか疲れてる寝顔は闇に吸わせたく開かんと言葉をひとつずつさがす通暁の一面ひとのよさ軽くみな愛に通ずる挿話かくまでにずっこけて仕事半分暇半分それとなく老いの障りの憩…

五九一号(平成四年6月号)

題字 斎藤昌三 表紙 撃つ 石曽根隆実 洒落について 福井杏子 川柳の魅力 宮坂明子 吉原瞥見 本田友紀子 信濃の狂歌(九十)【五、松本地方(6)】 浅岡修一 柳多留二十九篇輪講(六十二) 川柳評明和八年万句合輪講(十四) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 …