1960-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

▽川柳大会は盛んであることが望ましい。人によつて有象無象のゴツチヤでは意味がない、たゞ量だけ誇つていてはどうかと首をかしげる手合いもあろうが、それは考えようで、とにかく集る者の川柳作家の糾合であることはたしかだから、玉石混淆とか量だ質だをこ…

五月

マスコミという造形美術の花火があがり 警棒のあわれデモに浮き日本が通る 世論ひしめき気弱さを責めてくる 新聞の色分け意識してこわばり ダミ声の悲愴感日本を泳ぎ 乾き切つた闘いのマネキン歩くなり 小鹿の群吹き溜る署名強いられ 文化人政治の垢と自分の…

二一二号(昭和三十五年五月号)

【表紙】水仙 武藤完一 【口絵】八ヶ岳 中村善策 【写真】第十四回長野県川柳大会より 第十四回長野県川柳大会詠草 京都桂派【 舌耕文芸史資料断片 】 中村幸彦 雑詠 大空 石曽根民郎 選 合評「道」 雅登・汗青・正光 山彦集 同人吟 川柳長崎屋 花咲一男 ツ…