1963-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二月

▽わが愛犬は女性である。私がフエミストであるから特に貰つて来たわけではない。女性は可愛いよ、そういつてほんとに可愛い盛りの、ころころしたなまあたたかい軽い目方が私の掌に乗つたのである。 ▽それから何年たつたろう。貰われてまもなく経産婦になり、…

二月

弱気われを語りちらつく雪が支え 正直に生くわびしさものぞきに来る 愚かしく昼の酔いあり歩かされ 人の子の嫁くにまかせてとじこもり 犬尾を振るほどの哀しみよ撫ぜてやる いらだちの自分を叱り過ぎて酒 墓の片隅に残る風置いてきた さし向かいとも見られこ…

二四一号

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 柳多留初篇輪講(四) 柳誌月評 橘祐 【全国柳誌一覧 五ノ二】 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 川柳松坂屋 花咲一男 【川柳江戸名物志―3】 合評「道」 実茶・典夫・水鏡・貞夫 古川柳信濃めぐり(二) 石曽根民郎 【…