1959-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

△なかなか旅の出来ないからだで行きたいところもあるのだが、口あんぐりして暮らしにかまけている。この晩秋、町のものたちで伊豆へ行こうではないかと話がまとまり、思いきつて出掛けることにした。小人数でうまが合つた。 ▽松本から新宿、そして東京駅に始…

十二月

酒をふくむいわれなき夜を創りゆく ひそかに酒のたわむれのいのちを想い 酒たしなみ傷つけるものひとりならず 軽さ重さ静かに道をゆくばかり ひとつ越えむかしの唄が拾わるゝ 遠くなりゆく人たりし顔を洗う 齢のかそけさなだらかな山がこたえ 時のちからの底…

二〇八号(昭和三十四年十二月号)

表紙 大分空港 武藤完一 ある作品の解剖【−鑑賞するのではない−】 伊藤拍車 雑詠 大空 石曽根民郎選 課題「家」 山岸実茶選 山彦集 同人吟 同想川柳と小咄(六) 武藤禎夫 星華集 中野懐窓・三条東洋樹 みつばち【ピサロ】 清水美江 句会報