1962-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽かつしかの川柳人といえば、大森不及さんがすぐ思い浮かべられる。それほどかつしかの風物を属目してつくられた。その殆んどは「川柳研究」に発表している。 ▽それでも「しなの」にも投じてくれた。そして句評にとりあげて特異な句風、真似られぬ技法を指摘…

六月

盃を拭くはしなくも他人なり 盃をいただくばかりここも泳ぎ 缼けた盃死ぬほどの顔がある 盃をおもたがるこの心の掟 古い義理を果す盃くらべてる よこしまな胸に盃強いて強いて 男の盃が読むそんなへだたり 膨らむ心に盃がころげてく ふるさとを消す盃に雪が…

二三四号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 (口絵)孤島 中村善策 柳誌月評 橘祐 雑詠 大空 石曽根民郎選 むぎわらへび 比企蝉人 山彦集 同人吟 合評「道」 汗青・雅登・正光 句会報