1972-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

○まさか外国の娘さんたちと汽車のなかで睦じくするとは思わなかったし、どうもつきあいの下手な自分にとって、これをどうあしらうことが出来るかあやぶんでいたのに、松本から長野の方へ向う汽車に落ち合うように、何となく膝を交える間柄みたいと感じてくる…

十月

罪がすりぬけて凱歌聞こえてくる みんないい人というその看板で 黙らせた過去のおぎない濡れた掌に 人知れぬさびしさ隠す齢なのか みんな忘れていいものかちょこなんと坐る とどまることを知らぬ振り風動く 自分を知った酔いのなかでのたうち 傷つけられた静…

三五五号

題字・斎藤昌三 俳句アイからする名句の所在 東野大八 【―川柳という名の短詩(山村祐)に想うー】 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(一九)