1967-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

▽自分だけが苦しんでいるような気がして、はつと寝覚めが早いのである。負いかぶさる何かがあつてこうなのか、自分が殊更にそうするのか、それはわからない。どうにか暮している筈なのに、追われるみたいにこせこせする。 ▽遥かな希望を夢見ることはもう失せ…

八月

許し合う道こそ選びひとりずつ語らいをまかせ寝にゆくわびしさが眼鏡拭く齢のたそがれよかれしと物想う腹這い夕陽残るなり月と歩む人の弱さを抱かされつつましく遠くの山も応えたり物言わぬ犬のねぐらの屋根の雨果し得ぬわざそこそこに眠りゆくことわざの古…

二九三号(昭和四十二年8月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 現代詩話(五) 高橋玄一郎 さまよえる川柳【柳誌七月号を通読して】 東野大八 課題「のぞく」 藤沢三春選 何も無かつた温泉場 丸山太郎 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留初篇輪講(五六) 句会報【六月句会・や…