1967-08-01 八月 月々の句 許し合う道こそ選びひとりずつ語らいをまかせ寝にゆくわびしさが眼鏡拭く齢のたそがれよかれしと物想う腹這い夕陽残るなり月と歩む人の弱さを抱かされつつましく遠くの山も応えたり物言わぬ犬のねぐらの屋根の雨果し得ぬわざそこそこに眠りゆくことわざの古さが痛く夢のなかよこたわる山々の顔きびしくも