1981-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月

▽さすが十一月に入ると落ち葉が日毎追いかけるように、道の辺にかさこそ音を立てて舞いかかる。それを掃いて町内指定の場所に捨てにゆく。霜にへばりついた先客の落ち葉は、人待ち顔で迎えてくれる。うず高く盛り上がり、ときに荒ぶ風でゆらめき、充ち溢れた…

十一月

習性を庇い合わせる先が見え もろもろの姿をやつす世の映り 齢の驕りのほどほどの酔いながら 尋ねゆく心の寄辺だけ抱いて きっと来るその時のめる後つき なりふりをかまわぬという気の支え 何ごともなかったまでの想い持つ 思惑を超えてく金の別の顔 唸らせ…

四六四号(昭和五十六年11月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎柳多留廿七篇輪講(一) 川柳越後志(三十三) 西原亮 四、下越篇【西蒲原郡分水町】 西行の戻り石 川柳人過去帳(八) 奥津啓一朗 柳魂に生きる人々への偉大なる愛に 東野大八 【尾山兎耳氏の「川柳柳葉集…