1976-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

△全面ガラス張りの南向きの部屋が、わが家のまどいに当てがわれみんなガヤガヤはしゃぎまわっている。昼だけは交代で、みんな集まるわけではないが、朝と晩は文字通り一族が顔を合わすことになっている。 △私は人に誘われて外食は滅多にしない。いや、誘いに…

十二月

相も変わらぬ顔触れと言わせ置く 華やかに年を逝かせる粋がって ガヤガヤと批判の奥で鎮座する ゆくすえのなかなかに物価手を見せず 減速の変わった型で泳がされ 賑わいのせめてもまれて年の暮れ もろく潰えたほとりぼりの語りかけ ことの結果を読んでやるい…

四〇五号(昭和五十一年12月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 現代川柳のカオスについて 福島春汀 【―句集「道草」を中心に―】 諤庵柳話(二十九) 田畑伯史 【―道草とともに―】 迷路 丸山太郎 峠(一)【信濃雑記】 胡桃沢友男 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留…