1985-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

▼書棚といっても大した数ではないけれど、愛蔵の気持ちで手離したくない本もある。若い頃、大切にしていた思い出を寄せるかのように、蔵書票を貼ってあるのに出会って、懐かしく頁を繰る。 ▼大阪市に中田一男という版画家と知った。親しくなるにつれ、先ず蔵…

三月

老いを養うそのなかの納めかた 感情の動物という差し向かい 病い得て積んどく昔ちりちりと 衰えを自分で抱いてやるかろさ 果汁むさぼりつく餓鬼のまどろみ ぐるり山々おつきあいまだつづく 雪消えぬ山ありここも大所帯 お早ようさん山はご機嫌稼がねば 景観…

五〇四号(昭和六十年3月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 カット・丸山太郎信濃雑俳書解題 矢羽勝幸 (1) (二十)廻文俳諧華美集 信濃の狂歌(十) 浅岡修一 (6) 7.牧亭駒人(その1) 柳多留廿七篇輪講(四十一) (10) 句評 春の淡雪 土田貞夫 (16) 課題「岐路」 松…