1966-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

▽秋の陽を浴びて犬の審査会が行われていた。のどかな風景であつた。旅の行きすがりにただ何となくのぞいてみた。大きなリボンを胸につけた審査員が指図すると、候補の犬が飼主に連れられて、仲よく並ぶのである。毛の艶も秀でちよこなんとみんなけだかく、取…

九月

ほんとらしく木曽路の屋根は石置いて川素直に木曽路を洗いゆくりなく山に染まり木曽路の娘連れ立つてだしぬけに木曽路は川と出合うなり道しるべなお語るらく木曽路来て川の流れ木曽路に時の流れ持てりトンネルにゆだね木曽路を抜け出すか橋と人と木曽路の暮…

二八二号(昭和四十一年9月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 能面の詩(三)【福島真澄句集「指人形」評】 江端良三 もめる番傘吟社【―北斗と鵜の論争について】 東野大八 【川は呼んでいる―川柳ジャナール創刊号評】 課題「働く」 小松耕吉選 「古川柳信濃めぐり」を読んで 一句一句を…