1974-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月

△すごく取り散らしたままで、どこになにがあるのかとあやぶまれるのに、本人はいたって平気で、勘がいいくらい手がそこへ行く。無雑作で物臭そうに見えて、それで心がおちついている。はたの者が見兼ねたつもりで、整理してやって機嫌を損じることになる。 △…

十一月

小鳥籠家の語らいとも合わせ 行き着くところを考えるただひとり 対話というソフトの味が監視され 魂は笑っていないツンとして 弟子ずらり並べ一家言たしか 傷ついた顔でむかしを呼んでくる あるべき姿でポルノ歩いてゆく きっちりはまる首輪の未開としての媚…

三八〇号(昭和四十九年11月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねなおえ帰化植物 横内斎【横内斉】 柳多留二篇輪講(四一)