1965-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

▽門口に備付けた牛乳箱に配達される牛乳がコトリと音を立てる、そのとき朝が明けるのだといつた句があつたと思う。うちでも牛乳屋さんから貰つたが、あまりに麗々しくなるのがうとましく、用を足さないでそこらへんにころがつている。二本すつぽり入るのだが…

五月

夢乾けど縋らんとする目をつぶるか 鎖ガチヤつかせ見事に誤算読む 名を惜しむ横顔濡れる雨のみかは 釣りの気長さよたんぽぽ黄に染まり 老眼鏡持たぬ気負いもさりながら 無慾ではないほんとの底にふれさす 子が集つて齢はきちんと胸に置く いくさのむごさ映像…

二六七号(昭和四十年5月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 現代川柳管見 藤岡筑邨 課題「放つ」土田貞夫選 柳誌月評 橘祐 柳誌年評 38・9 (4) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 星華集(自選) 一ノ瀬春雄 組連句集と其の句(下) 阿達義雄 柳多留初篇輪講(三〇) 課題「…