1997-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

仮寓に老夫婦で住んで、二回目のお正月を迎えた。先ず近所にいる犬と顔馴染みになり、目と目が合うとき、鎖に千切れるほど引っ張って近づきたがるが、しっかりした鎖で解けそうにない。吠えることは決して忘れず、緊縛の身のつらさが続く。一年間放したこと…

一月

縁起よく首尾一貫の声音とも人生きるわざいくつにも具わって助言とも苦言とも更に奥がある没頭のなお熟れいのちきらめかし物流へ津々の雄叫びか追いつ追われつさよならのうねりかと木から樹へその気持ちように合点いく老い凛とはためくまだに勢揃い環境の崖…

六四六号(平成九年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票・カット 丸山太郎 津軽の万句合【(一)】 諏訪明雄 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 十二篇はいふうやなぎ【き】たる略註(十九) 川柳評明和八年万句合輪講(六十九) 【民俗雑記】大正月から小正月…