1972-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二月

△そんなに早く起きるわけではない。自分ひとりがまだ夜の明けきらぬうすぼんやりした薄暗い街中を、のこのこ歩いて見せるつもりはない。すっかり明るくなって、新聞を配るひと、牛乳を配るひとなど、もうあらかた仕事が済んだ頃の時刻だから、自慢して早起き…

二月

公害と開発の背が押し返し 議論に居直る自然保護踏まれるな 益鳥と害鳥一しよ大欠伸 知る権利という権威思い直し 知らしめるあぐら鎧とも思う 新聞があばく世相は枠にはまり 過疎と過密をかみ合わせ向うを読む 後援会で書かされぬるま湯につかり 首相の不倒…

三四七号

題字・斎藤昌三 川柳の「俳句的抒情への傾斜」と季の問題 「川柳平安」の季特集にふれて 石原青竜刀 続・具里院巷談(十一)【性慾(3)】 岩本具里院 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(十四) 句会報