1976-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

△創立何十年になったから、その事業記念として募金を集めたいという趣旨書が来た。卒業の回数ごとに委員があって、特に力添えを懇請する委嘱状が別についているが、いつの間にか相当な顔触れと一しょに私の名もまじる。 △委員だけの小集のとき、これからバッ…

三月

専らの噂他人として去るか 伸びる芽は小さく素直にうたをうたう 人格の渋さのなかの色好み 敵陣の耳を休める笛にたとえ 結び目に高官名が仮眠する ほんとうの寝言けろりっと覚める 譲れない考えいまゆるやかな曲だ 風向きが変わり男を叱咤する 喪を持つひと…

三九六号(昭和五十一年3月号)

題字・斉藤昌三 え・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎街道下り 向山雅重 土手の柳は風まかせ 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(五十七)