1998-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

決してハイカラではないが、昔ロイド眼鏡の異称ではやつたのを愛用して久しくなる。下に小さく老眼用、上に広く近眼用として最初は使つたが、だんだん視力が弱くなり、どつちつかずに掛けたまま上げ下げした格好で見る。 こうなると素通しの伊達眼鏡のような…

八月

八十八互いながらの友の身は 傷ついた者が手を挙げるそれも世の中 つれない話を寝床で泣いたそれも歴史 そこまで生かしむる刹那の雄叫び 妻も八十四漕ぎ出す山と海と 百メートルを殿で走つた思い出 運動会をよそに手ベースの輩はしやぐ 神前のうやうやしき米…

六六五号(平成十年8月号)

題字 斎藤昌三 表紙 色紙 阪井久良伎 民郎蔵 雑詠「大空」 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 川柳評明和八年万句合輪講(八十八) 大空雑感 吉野圭介 信濃の狂歌(一二八) 浅岡修一 誹風柳多留十三篇略解(九) 課題「尽くす」 猪爪公二 選 「腰」 臼井重子 選 …