1956-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

▽森雞牛子のことを本誌七月号に山本葉光さんが書き、本号でも佐藤秀太郎さんがその想ひ出を綴つてゐる。四月十七日が命日で今年は十三回忌にあたる。大阪の雞牛子と言へば、あまたある川柳雑誌のうちでも、その主宰する『三味線』の名は異色あるものであつた…

九月

老い父よ長かれ おしめ代へて老いの好日めぐるなり かばかりの寝酒の満てる五体あり 人欲しき部屋にて老いは孤独とも 遠き記憶かへらぬ舌の短かしや 呆けて寝よ口開けて寝よ老樹たり 憎しみを越えたるぞ老いは全し 臥して手を眺むる歴史ちさきよし ひととき…

一七三号

表紙 木崎湖畔の午後 丸山太郎 口絵 別府高崎山より 武藤完一 写真里山辺小学校の高楼 穂苅三寿雄 油を売る 中村幸彦 川端柳風氏に尋ねたいこと 伊良子擁一 各地だより 伊太古・葉光・白禿道人 【東京だより=六郷を渡つて 伊古田伊太古 大阪だより=新世界…