1966-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽とじこもつてばかりいないで、たまには浩然の気を養いながら句を作ろうというわけで、年に二回ほど野外に出ることにしている。いい気候になつた春四月には、南安曇郡穂高町にある碌山美術館見学を兼ねた吟行会としやれた。 ▽松本駅に集合して同じ客車に陣取…

六月

山にちらばる小さな湖 やまびこのたえてなき日を映すなり若き日を辿る杖両手が置かれ人生のいとなみ山を描く帽子戦火をよそに倖せの影が重なる人待ち顔の夏の妖しき湖に抱かれ暮れなずむ山の雨ひと登り来るかものをこそ想え山はかまえる冬ひつそりと忘れられ…

二七九号(昭和四十一年6月号)

題字 斎藤昌三 表紙 丸山太郎 鶴彬の二つの詩と木村半文銭 佐藤冬児 輪講への能楽雑考 宇和川木耳 雑詠大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留初篇輪講(四二) 句会報【碌山美術館見学吟行会 やまなみ二月句会 しおじり句会】