1955-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▽相変らず諷刺に富んだコントが新聞雑誌にちよつぴり辛子の利いたところを示してヤニ下つて居るが、戦争後解放された民衆の声なき声が凛々しくも強められたひとつのかたである。それは批判であり反撥でもあるがその意味で私たちの川柳とよく似て居るところが…

七月

売春法通りやんせまた邪魔をする 歓楽の灯はニヤニヤとよみがへり トニー谷愛児さらはる 髭剃つた真顔ひたすら子を案じ 四巨頭会談 冷戦の肚さぐり合ふ恙なし ミスユニヴアース奸を競ふ 美しいうぬぼれきめる鼻眼鏡 何々白書発表しきり ジリ貧の底なし沼に浮…

一五九号(昭和三十年七月號)

表紙 夕暮 丸山荷風庵 口絵 由布院金鱗湖 武藤完一 写真 満願寺のお経橋 穂苅三寿雄近世庶民法資料としての川柳 春原源太郎 (1) 上条嘉門次――しなの畸人伝6 小山潤一郎 (5) 華山の一面 樋口秀雄 (6) 柳誌月評 橘祐 (8) 各地だより 伊太古・葉光…