1970-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽地方にいると文通をすることで近付くより道はない。わざわざ会いに行く方法もあるが、引っ込み思案の方だったから、それはなるべく避けた。たまに大きな会合で行く機会があったりすると、じかに顔を合わせることが出来て嬉しい思いをした。教えを乞うという…

四月

パッと咲く花に余生を見て貰う 孫がある顔して語り合いながら 愚かしくやっと行き着く道とする 春の宵きめた話を持って来た 孫が病む寝にくい闇を手さぐりに よくなった孫のぬくみが歩くとき 哀調に酔いのこころがふるえるよ 傷つく日枕のよごれ明日洗う ひ…

三二五号(昭和四十五年4月号)

題字・斎藤昌三 批評と鑑賞【―現代川柳について】 松本芳味 川柳私論(三) 八坂俊生 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留初篇輪講(八二) 句会報