1983-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▽先方では承知だが、こちらは誰だか見当がつかない電話の声で、久し振りをなつかしむ面持ちが先ず伝わってきた。五月のある日の夕方。会いたいというから、こちらから出向こうかと聞くと、夕飯のすんだあとでお伺いしよう、東京の高木能州さんだった。 ▽バス…

七月

いのちにも平均点ある足踏みす 必要とあらば一枚の刃のこぼれ 逃げるとこがある短かいせりふ 絵になってしばらく人を罵らず 揃った指のひとつの道化役者 ありていに昔戻せぬ運のつき 願ってもない話して卵割る 貰い泣きながら届かぬ愛の鞭 知った道なれど占…

四八四号(昭和五十八年7月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎想い出あとさき 池田可宵 (1) 課題「葉書」 横川晴子選 (4) 「道」 竹内伊佐緒選 (5) 川柳人過去帳(二十八) 奥津啓一朗 (6) 川柳越後志拾遺(一) 西原亮 (9) 【中頚城郡妙高高原町】 大…