1983-07-25 七月 月々の句 いのちにも平均点ある足踏みす 必要とあらば一枚の刃のこぼれ 逃げるとこがある短かいせりふ 絵になってしばらく人を罵らず 揃った指のひとつの道化役者 ありていに昔戻せぬ運のつき 願ってもない話して卵割る 貰い泣きながら届かぬ愛の鞭 知った道なれど占われ小人たち 一句得てかりそめならぬ夢持つや