1998-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

タクシーやハイヤーくらいのとたまにトラツクが警笛を鳴らして通るが、自分が運転するために購入した車が多く、朝夕のきまつた時間には往来が繁しい。 密集した人家の賑わいはないがそれでもきちんきちん家が並んでいる。犬を飼つておる家は沢山ないけれど、…

九月

若死にを偲ぶおのれの齢に恥じ たましいを吊るいさぎよさ時は縫う 妻も八十四それぞれの手を揃え 父よりも母よりも米寿身をこなし ささやかな宴連衆の顔たしかめ 寝小便をしたことなしそれもやせ我慢 安時計われを好んで咳をする ボロボロになつたとしてもひ…

六六六号(平成十年9月号)

題字 斎藤昌三 表紙 軸 井上剣花坊 民郎蔵 雑詠「大空」 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 川柳評明和八年万句合輪講(八十九) 大空雑感 吉野圭介 信濃の狂歌(一二九) 浅岡修一 誹風柳多留十三篇略解(十) 課題「ときめき」 下畑辰二郎 選 「本文」 芝波田和…