1966-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

▽ひらきなおつて、さてお前はどうなんだときめつけられると、気の弱い人間だから、ただオロオロするばかりである。たしかに署名運動は庶民の声の反映である筈だから、ここに名を書くことによつて、目的を完遂する助言に与するわけだが、自分からすすんでそれ…

一月

夢を興せと雪降る降る見て倦かずくたびれて黙つて紙幣に昏れはじめ世間話の頑ぜなさ何か掴まえ酔いかなし忘れ残りをそのままに敵はない月の明るさにはもたれ瞼ならでここに見る山住みつかせ遥か孫胸うち夫婦やすらぐと遠ざかるこの道ぬくき日を想え雪をよぎ…

二七五号(昭和四十一年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙 丸山太郎 川柳と俳句との奇妙な混在【―佐藤正敏句集『ひとりの道』評―】 福島春汀 蔵書のゆくえ 宇和川木耳 課題「訛り」 土田貞夫選 西島○丸川柳年表(5) 奥津啓一朗 雑詠大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留初篇輪講(三八) 句…