1972-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

△暑い日盛りである。道路に面した道路は東西にあって風通しが少しよい。事務所はその奥にあり、私はいつもここにいる。ときどき通路に出、外を眺める振りをして風にあたるのだった。ふっと外を通る人があり、その人が私を見た知った顔だなと思った。 △すかさ…

七月

大型化よごれっぱなし足の裏 大型化ちぎれた雲を見て戻り 年寄りの目覚め向うからも来る 読まれてる承知でふところに入り 一片の骨と化すいまそれも言えず 年寄りの一日一善辿りゆく 身辺を整理する暇またのがし どこかで虫が鳴くすがっていたこころ 荒い波…

三五二号

題字・斎藤昌三 続・具里院巷談(十四) マスコミと川柳(2) 岩本具里院 柳多留二篇輪講(十七)