1982-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽自動車がまだ道路を走らないで交通事情が誠に緩慢の頃だった。街路に出て子供たちは鬼ゴッコも縄跳びも駈けっこも出来る、今から考えると夢のような時代、それは大正期、小学校に通っていたが、時期になると年に二回か三回やって来る楽隊があった。 ▽大人で…

四月

言いわけのそれなりにやや遠回し 長かったような振りしてまだ覚めず てれ隠しなるほど髭をたくわえて ほどほどの話に落ちてかいくぐり ゆれうごく心のひだを誰に見せ お見通しぬからぬ顔を雨が打つ すんなりと収まるまでの行きがかり ずるずると堕ちてく気位…

四六九号(昭和五十七年4月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎小説家の”文学的”理解力 小池章太郎 (1) 書評―小島政二郎著「私の好きな川柳」 川柳越後志(三十八) 西原亮 (5) 四、下越篇【西蒲原郡巻町竹野町】 悲嘆の美人 菖蒲の前 折にふれて味わう本 八坂俊…