1983-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▽先日、テレビを見ていたら、東京のど真ん中で、案山子のコンクールをやっているのが出て来た。思い思いに考案された案山子が、まるっきり農村風に、また現代風俗を探り入れたもので人の目を引く。案山子の群像とは逆に、稲をついばむ鳩たちで、いかにも都会…

十月

一閃にまばたき億の出る手記 償いのありたき姿描くばかり 憂鬱を人からもらう日の憎さ かまきりをおのれ知るべき青さ濃く 熱っぽく重くひれ伏し呼び合うか 沈んでく国まのあたり虚構の図 捨てる笑いは入歯脱ぎたる夫婦 しこしこと目覚めの雨にゆだねおく こ…

四八七号(昭和五十八年10月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎 八十点主義 江畑良三 (1) ―近付く竹二の二十三回忌に― 川柳越後志拾遺(四) 西原亮 (5) 【糸魚川市】神代のロマンス沼河姫 輪講落ち穂拾い(四) 鈴木倉之助 (8) 課題「米」 西沢平凡子選 (1…