1996-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

妙な癖があって、人に道を尋ねられると、克明に教えて上げ、それでも分からないと、外に出て行き、指先に心をこめ、さし示すまで丁寧になる。 あまり熱心なので、相手はキョトンとした顔を私に向けて来る。それでも納得できないと、住宅地図を持ち出し該当の…

一月

喪いしものを求めて心繋ぐ生きて生きて科学の粹をまのあたり盃のたしなみ軽く夫婦の座永劫の地にしみる雪の精寿命なぜ真夜に拾うひとりごと地震回顧きらめく星座ご苦労さま老友の安否と結び合う祈りさりげなく話すに重さ絡まって残り日が小声でなくて告げた…

六三四号(平成八年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票・カット 丸山太郎 ある相撲カルチャー 小島貞二 川柳評明和八年万句合輪講(五十七) 十二篇はいふうやなきたる略註(七) 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 【民俗雑記】松飾りと注連飾り 胡桃沢友男 課題「尽くす」 丸…