1959-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二月

▽題を出して句を作ることは益々川柳の進歩を阻むものであつて、自由であるべき発展をゆがませるも甚だしいと言う人もある。なるほど題にこだわり過ぎておおらかな雰囲気を出しこなせぬことはあり得る。だがそれは作者の心がまえにあるのであつて、決して題を…

二月

(9頁に収録) 回想 異人館湿れる道は曲るなり 異人館蔦横文字にためらつて 異人館ひと知れぬこそたそがれよ 異人館スカート長きこと記憶 異人館雨の祈りの窓たらむ 異人館ひそめし胸に海の鳴り 異人館かの少年の恋もむかし 異人館こゝろいためる瞳あるか

一九九号(昭和三十四年二月号)

(目次下エッセイ「表紙に寄せて 竣工間近い松本市庁舎 丸山太郎」) 口絵 水郷日田(大分県) 武藤完一 居候と古池【‐川柳革新の方向について−】 石原青龍刀 課題「銀行」 遠山栄一選 星華集 山本卓三太・須崎豆秋 続・石曽根民郎の肖像5 江端良三 雑詠 大…