1989-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

▼ためらうことなく、町民が挙って火難除けの祈願に出掛ける。ほど近い山の中腹にある場所まで、ハイヤーを降りて一段々々と昇ってゆくと、一望見晴らしのよい市街地が展開して見える。 ▼待ちかねていた神官が招じ入れやがて祝詞が始まり、みんな頭を垂れて恭…

平成元年5月

技ありと大方の目もしたたかに安眠につながるいちまいの稼ぎ身に覚えあっての問いの誘い水おのれを知るべくいくつかの橋を縫うまどろみの淡く世過ぎの姿持つ帰りなん寄る辺の花をかんざしに週明けにもたれ赤い鬼青い鬼まじまじと色付いて来ぬ貪政は内にして…

五五四号(平成元年5月号)

題字 斎藤昌三 表紙 無邪気 石曽根隆実 「雨譚註万句会」より抄 鈴木倉之助 信濃の狂歌(五十七) 三、上田、小県地方の狂歌(19) 浅岡修一 柳多留二十九篇輪講(二十六) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 句評 せんせい 丸山山彦 課題「一本立ち」 …